
マンション売却を検討中の方必見!相場や価格推移も知りたい方へ
福岡市でマンションの売却を検討されている方にとって、「今、売却すべきか」「相場はどのくらいか」といった疑問はとても身近なものです。しかし、相場の動きやエリアごとの差、そして将来の価格予測まで把握するのは簡単なことではありません。この記事では、最新の福岡市マンション売却相場やエリアごとの特徴、今後の見通し、そして売却を成功させるために知っておきたいポイントまで、分かりやすく解説します。最後までお読みいただくことで、ご自身の状況に合った最適な売却のタイミングや準備の参考になる情報を得ていただけます。

福岡市全体のマンション売却相場の最新状況
まず、福岡市全体の最新のマンション売却相場についてご紹介いたします。2024年1〜3月のデータによりますと、福岡市における中古マンションの平均的な平米単価は約42万0,728円/平方メートルで、これは前年に比べて約2.20%の上昇となっています。
この平米単価を50平方メートル・60平方メートル・70平方メートルに換算すると、それぞれ約2,103万円、2,524万円、2,945万円となります。さらに、福岡県全体の売却相場と比較すると、平米単価は福岡県では約37万0,924円/平方メートル(前年比+2.53%)で、福岡市の数値がやや高い傾向にあります。
以上のデータをもとに、福岡市全体のマンション売却相場の最新状況を表形式でまとめました。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 福岡市 平米単価(2024年1~3月) | 約42.07万円/㎡(前年比+2.20%) |
| 換算価格(50㎡基準) | 約2,103万円 |
| 福岡県 平米単価(同時期) | 約37.09万円/㎡(前年比+2.53%) |
これらの数値から、福岡市のマンション売却価格は県内平均より高く、かつ上昇傾向にあることが読み取れます。

エリア別の売却相場:中央区・博多区など主要区の比較
福岡市内におけるマンションの売却相場を、中央区および博多区で比較します。
| エリア | 2025年9月 売却価格相場 | 平均㎡単価 |
|---|---|---|
| 中央区 | 約3,465万円 | 約49.2万円/㎡ |
| 博多区 | 約2,544万円 | 約44.72万円/㎡ |
中央区は2025年9月時点で、マンションの売却価格が約3,465万円、㎡単価がおよそ49.2万円と見られ、福岡市内でも最も高い水準にあります。一方、博多区は同じく2025年9月時点で、売却価格は約2,544万円、㎡単価は約44.72万円です。中央区の相場は市全体と比べても高く、博多区はそれに次ぐ高水準です。
さらに、中央区では売却価格が前年に比べて3.94%上昇し、3年前と比べて25.60%、5年前と比べて34.08%と大きな上昇傾向も見受けられます。対して博多区は1年前比で5.11%の上昇、3年前で20.71%、5年前で30.85%の上昇と、こちらも堅調な推移です。

取引件数についても、中央区は件数が県内で最も多く、博多区も3番目に多いエリアとして、「売りやすさ」の観点でも有利であるといえます。中央区の取引が多く価格も高めであるのは、市の中心部に位置することから需要が高いためです。博多区は築浅の小型物件が多く、㎡単価が高い一方、専有面積が小さい傾向にあり、結果として売却価格はやや抑えられた水準となっています。
過去数年間の価格推移と今後の見通し
まず、ここ数年の福岡市の中古マンションの価格推移を年ごとにご覧ください。以下の表は、福岡市全体における㎡単価の年次推移をまとめたものです。
| 年 | 平均㎡単価(万円/㎡) | 件数 |
|---|---|---|
| 2021年 | 36.1 | 4,373 |
| 2022年 | 39.3 | 4,433 |
| 2023年 | 41.3 | 4,465 |
| 2024年 | 43.9 | 4,814 |
| 2025年 | 45.6 | 876 |
このように、2021年から2024年にかけて福岡市の中古マンションは一貫して上昇傾向にあり、㎡単価は36.1万円から43.9万円まで上昇しました。2025年も45.6万円と上昇傾向が続いています 。
次に、福岡県全体の動きを見てみます。こちらも同じく数年の推移が確認できます。県全体では、平均㎡単価が2018年から2022年にかけて25.78万円から32.93万円へ上昇しており、平均価格も1,781万円から2,174万円へと着実に上がっています 。
福岡市と県全体のデータを比較すると、いずれも上昇傾向が顕著であり、特に福岡市内では都市の再開発や需要の高まりなどが背景にあると考えられます。また、県全体では人口は減少傾向にある一方で、世帯数は増加しており、今後も住宅需要が堅調に推移する可能性があると考えられます 。
将来の見通しとしては、今後10年にわたってマンション価格が上昇し続けるかどうかは断定できませんが、福岡市の大規模再開発プロジェクト(例えば「博多コネクティッド」など)により、利便性が高まることで住宅の資産価値が維持・向上する可能性は高いです 。
売却検討者が知っておくべき相場活用ポイント
福岡市でマンションの売却を検討される際に、相場を活用するために注目したい指標やポイントは以下の通りです。
| 指標 | ポイント | 補足説明 |
|---|---|---|
| 平米単価 | 売却価格の基準として必須 | 福岡市全体の2025年8月の平米単価は約42.32万円/㎡です。前月比で+1.48%の上昇傾向にあります |
| 築年数 | 価格に与える影響が大きい | 例えば築10年70㎡のマンションでは、相場価格は約3,447万円(平米単価:約50万円)とされます |
| 取引件数 | 売れやすさの目安 | 福岡市の2025年8月の成約件数は約149件で、売却活動の参考になります |
平米単価は地域ごとの比較だけでなく、築年数・広さを踏まえた査定額を考える際の基本指標となります。例えば、専有面積70平米、築10年の都市型マンションなら、相場価格の目安が把握しやすいです。
売り時を判断する目安としては、価格が上昇傾向にあるかどうかをチェックするとよいでしょう。福岡市では直近の月間で平米単価が上昇しており、売却タイミングの参考になります。
相場をもとに査定依頼を進める際には、まずご自身のマンションについて「築年数」「専有面積」「駅からの距離」などの条件を把握いただくことが大切です。その上で当社にご相談いただければ、より正確なご提案が可能となります。売却準備としては、相場をもとに査定をご依頼いただき、実際の査定額やご希望価格とのすり合わせを進めていくのが合理的です。
まとめ
福岡市のマンション売却相場について、最新の状況や区ごとの特徴、過去から今後への見通し、そして相場の活用方法までを分かりやすくご説明しました。近年は上昇傾向が続き、特に中央区や博多区の人気が高まっています。相場を理解することは適切な売却計画を立てるうえで不可欠です。売却のタイミングや査定の際にも今回の内容が役立つでしょう。これから売却を検討される方は、正確な情報を参考にして準備を進めてください。